先祖代々承継してきた土地持ちの資産家のケース(前半)
~民事信託検討のポイント~

相続に関してどのようなことがご心配ですか?

代々村田家で承継してきた士地を長男に相続しようと考えています。しかし長男には子供がおらず、長男の相続時には、長男の妻に、その後は長男の妻の家族へと相続されることになり、村田家以外の家に渡ってしまう。これを防ぎたいのです。長男の妻は、日頃からいろいろと世話をしてくれて関係は良好ですが、長男の妻が土地を相続することには抵抗があります。
村田家の血筋であれば、長女の長男に遺贈することも考えましたが、まだ若くて、大きな資産を相続させることにも抵抗があります。長男が株主の法人を設立し、土地と建物をその法人に譲渡することも考えました。不動産を法人に譲渡する際の法人への融資について、銀行は応諾してくれるとのことでしたが、長男は法人の新設や、不動産の譲渡には抵抗しています。
また、私が死んだ後、不動産の賃貸収益を妻の老後資金に当てたいと考えていますが、妻も年老いてからでは不動産の管理はできないと言い困っているのです。

  ■家族構成

  ■相談者が所有する資産、負債額についての情報

 課題・問題点への解決に向けて不明、調査が必要、専門家の支援が必要なこと

相談者の相続についての考えについて

不動産について

家族の状況と考えについて

税務について

 信託検討のPoint

1.相談者が亡くなった後、妻に不動産収入が入るようにしたい

2.一族で代々に渡って承継してきた不動産を、一族で持ち続けたい

3.相談者から 2 代先(長女の子)はまだ若いため、相談者の相続時に資産を相続させるのも 抵抗感がある

4.受託者を誰にするのか?

次回は、本事例の【民事信託の仕組みとポイント】をお伝えします
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