妻が施設に入所し、子供が1人しかいない高齢の資産家のケース(前半)

~民事信託検討のポイント~

相続に関してどのようなことがご心配ですか?

私は賃貸マンションを個人で所有し、管理しています。
最近、妻が施設に入所し、施設の往復や自身の生活のための時間が増えて大変疲れるようになりました。
数年後の自分の健康にも自信がもてなくなってきて、妻より先に自分が亡くなることも心配で、妻の生活資金のやりくりなどいろいろと考えてしまうことも多く、計画的に準備を進める気になれません。
賃貸マンション1階の店舗は借主と直接賃貸借契約を交わしていますが、それ以外は、一括借上げ契約を締結しています。

建築して18年が経過し、そろそろ修繕しなければならない時期にきています。修繕積立として、定期的にまとまった資金を特定の預金口座に移し替え、将来の修繕に向けて準備してきました。

次の修繕については長女に任せたいと思っていますが、賃貸マンションのことについてはこれまでまったく関与していません。

  ■家族構成

  ■相談者が所有する資産、負債額についての情報

 課題・問題点への解決に向けて不明、調査が必要、専門家の支援が必要なこと

妻の行為能力の問題について

相談者自身の行為能力が減退していくことの問題について

賃貸マンションについて

家族の状況と考えについて

税務について

信託による財産管理と後見について

 信託検討のPoint

1. 父の賃貸マンションを管理する信託

2. 不動産管理の経験のない長女が受託者として務まるか

3. 長女は一人っ子

4. 信託以外の方法で対応できないか検討する

本事例の【民事信託の仕組みとポイント】はこちら
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